世の中の誰もが余計なストレスをためずに、自分のやりたいことを思う存分やりたいと思っています。
しかし、現実は慢性的に疲れていて、やる気が起こらない、人にどう言われるかが気になって自由に動けない、今自分がやっていることが本当にやりたいことなのか分からない、失敗しないか心配だ・・・などと、閉塞感にとらわれている人も多いでしょう。
そこで、ロルフ・ドベリ著「Think clearly」から、これらの問題をあっと言う間に解消して、楽々と自分の好きな道を歩むことができる心の持ち方を紹介します。
結論から言いましょう。それは・・・
「自分を重要視しない」
ということです。
その理由を分かりやすくするために、自分を重要視することで降りかかるデメリットを3つ説明します。
1.「余計な労力」が必要になる
自分を重要視する人は世界に向けて存在をアピールする一方で、それに対する周囲の反応をひとつ残らずキャッチしようとするので、精神的に疲れます。だから、サクセスストーリーを披露したり、有名人と知り合いでもあるかのような自慢話をしたりして、注目を浴びようとするのはやめましょう。
2.自分を重要視すればするほど「自己奉仕バイアス」に陥りやすくなる
自己奉仕バイアスとは、自分をよく見せようとすること。何かの目的に到達するために何かを行うのではなく、自分をよく見せるために行うようになります。そのうえ、自分の知識や能力までも「過大評価」する傾向があるため、重大な判断ミスを犯しやすくなります。
3.「敵」をつくってしまう
自分を重要視する人は、同じように自分を重要視している他人を許容できず、彼らを過小評価する傾向があります。そして自分が成功をおさめる頃には、自分自身を重要視している人たちに牙をむかれる立場になってしまう恐れがあります。
・・・これらの理由から、自分自身を重要視しないようにすると、森の中にはっきりと示された一本道を迷わず進むように、自分のやりたいことに集中できるようになります。
エゴは友人ではなく、むしろ敵であると思いましょう。逆に謙虚であればあるほど尊敬され、そのうえ楽に生きることができます。