あなたは自分の仕事で、「プロフェッショナル」と呼ばれたいでしょうか?
その道のプロとして認識されたいなら、あなたの仕事に関係する知識をインプットすることが第一歩です。
知識のインプットで最も効率が良いのは、本を読むことです。
では、何冊読めば「プロの知識を十分取り入れた」と、自身をもつことができるのでしょうか?
その答えは、次の2人のプロフェッショナルの言葉が参考になります。
神田昌典さん
経営コンサルタントとして、のべ2万人の経営者を指導し、急成長起業家を多数輩出。経営術や成功法則(「非常識な成功法則」は必読です)のベストセラーを多数執筆。
「ある専門分野の本を60冊読んだらトップクラスの知識を持つことができる」
中島孝志さん
仕事術・経営術・文章術など、ビジネス書のほとんど全てのカテゴリーで著作(すべての本が、誰にでも理解でき、実行できるように書かれているので、お薦めです)を執筆。
「ある専門分野の「業界用語」「専門用語」「業界情報」「最新情報」など、50冊を読むと、専門家なみの知識を得ることができる」
奇遇にも、お2人は似た数字を示しています。プロフェッショナルになるための読書量の目安は、50~60冊と思って間違いはないでしょう。
「でも、50冊も本を読むのは、疲れるし、読書に割く時間もないですよ」
というあなた、出口治明著「思考軸をつくれ」に、多くの本を読み切るためのコツが紹介されています。
まずは自分の仕事に関係ありそうな本を10冊ほど手元に用意し、「いちばん分厚く難解そうな本から」読みます。
分厚い本というのは多くの場合、その分野に関することが網羅的に書かれているので、基礎的な知識がない人にとっては読むのに相当骨が折れますが、頑張って読み通せば全体の輪郭が見えてきます。
そうしたらもう何冊かこの手の本を読みます。わからないところがあってもかまわないし、ノートにまとめる必要もありません。だいたい4、5冊読むと、知識もそれなりに増え、おぼろげだった輪郭がだんだんはっきりします。
そこで薄い入門書を開きます。そうすると、それまで混沌としていた部分がすっきりして、何が大事で何がそうでないかが一気にわかります。
そうなったら、残りの本を読むスピードが格段に上がり、あっという間に50冊を読破することができます。
この読書に使ったお金と時間は、将来のための投資となります。
後で何倍ものリターンとなって、あなたに戻ってきて、仕事を楽しみながら効率的に成果を上げ、プライベートも充実できるようになるでしょう。
思い切って挑戦されることをお勧めします。