アクシデントが身に降りかかったとき、頭がパニックになり、何から手をつけていいか分からない状態になることってありますよね。
急ぎの仕事をしている時に、さらに急ぎの仕事が入ったり、上司に呼び出されて、怒鳴り声で仕事のミスを指摘されたり・・・。
そんな時はアル・シーバート著「逆境に負けない人の条件」で紹介されている、以下の「危機を生き抜くポイント」を実践してみましょう。
1.「落ち着こう」と自分に言い聞かせる。
2.深呼吸して、リラックスする。
3.アファメーション(能動的な暗示)を繰り返す。
4.その状況の中で、面白いことを探してみる。
5.笑うことが緊張をほぐし、気持ちが穏やかになり、効率性が高まる。根性主義よりも、「状況を楽しんでしまおう」と言う気持ちのほうが、力を発揮できる。
この中で、最も重要なのが「深呼吸」です。
パニックになると呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなると、落ち着いて考えることができなくなり、ますます混乱するという、悪循環に陥ってしまいます。
逆に言えば、深呼吸をすると、たちまちリラックスでき、深い思考ができるようになります。
深呼吸は、息を吐くことから始めます。10秒くらいかけてゆっくりと息を吐き切り、吐き切ったら息を5秒くらい止めます。続いて息を10秒くらいかけて吸い、吸い切ったら再度5秒ほど息を止めます。これを繰り返します。2回ほど行うだけで十分リラックスできます。
リラックスできたら、次はアファメーションに移りましょう。
アファメーションは、「自己暗示」とも呼ばれ、前向きな言葉を自分自身にかけることによって、状況を好転させる方法です。
ちょっと怪しいと感じるかもしれませんが、実はこの原理は日常的に、あなたに影響をおよぼしています。
その最たるものがコマーシャルです。何度も繰り返すことで、あなたの脳に商品のイメージが刷り込まれ、無意識にその商品を買う行動に向かわせます。
この原理を意識して使うと強力な武器になるので、自分自身のために活用しましょう。
アクシデントに見舞われたら、 「大丈夫、すべてはうまくいっている」 「私はこの状況を踏み台にして、さらに成長する」
など、前向きな暗示を心の中で繰り返して下さい。
そして、「転んでもタダでは起きない」の精神で、その状況の中で面白い面、あなたのどの性質が強化されるか、あるいはどうすれば自分の得になるかを見極め、喜々として取り組めるように自分を導きましょう。
しかし、「今は理解できたけど、いざ危機に陥った時、頭が真っ白になって、この通りできる自信がないよ」
というあなた。
普段から練習しておきましょう。日常的に深く呼吸することを心掛け、前向きなアファメーションを決めて、頭の中で繰り返し唱えましょう。
突発的なアクシデントに遭っても自動的に対応できるようになります。