「大事な取引先に提案する、新規の大型プロジェクトの企画立案を任されたけど、他の雑務が毎日山のように舞い込んでくる。じっくりと企画の仕事に取り組めないよ」
と嘆いているあなた。
ちきりん著「自分の時間を取り戻そう」に、この状況をオセロゲームの大逆転のようにひっくり返して、重要な仕事に集中できる考え方が紹介されています。
それは、「すべての仕事をやる必要がある」と考えないことです。
すべての仕事をやろうとすると、「この仕事は重要だけれど、簡単には終わらない難しい仕事だ。だからこの仕事に先に手をつけたら、他の仕事が終わらない」という不安に襲われます。
こう考えている人の多くは、簡単な仕事からやり始め、付加価値の低い作業で仕事時間を埋め尽くしてしまいます。これでは肝心の重要な仕事に回す時間がなくなってしまいます。
反対に、「すべての仕事をやる必要なんてまったくない。重要な仕事だけ終わればいいんだ」と思っていると、難しくても重要な仕事に最初に手をつけることができます。
1日のうちで、午前中が最も集中力、思考力、体力があるので、朝一番から重要な仕事にとりかかると、クオリティの高い成果物を、短時間で産み出すことができます。
出勤前に、「今日の午前中は、重要度マックスの、この仕事をするんだ」と、決めておくことをお勧めします。
こうしておくと、出社直後に目に入る机に積み上がった回覧物や書類に目もくれずに、一番大事な仕事から始めることができます。
他の雑務は、集中力が切れる午後一番に片づけるのが良いでしょう。ただし、「すべてを片付けなければならない」と考えずに、自分にしかできないもの以外は、他の人に任せるなど、生産性を重視しましょう。
私もこの方法を実践したら、時間のかかる重要な仕事を軽快に進めることができるようになり、帰宅後や休日に「仕事をやり残した後悔感」でモヤモヤすることがなくなりました。
考え方を一つ変えるだけで仕事の生産性は上がります。
是非あなたも試してみて下さい。