「僕は有名な〇〇さんと飲み友だちだ」とか、「私の親戚にあの〇〇さんがいる」などと、人脈自慢をする人っていますよね。
でも、それを聞いている人は、「それで、自分はどれだけすごいの?」と、心のなかで突っ込みを入れていることでしょう。
誰も気が付かない切り口で、世の中の幅広い事象を面白く解説する、人気社会派ブロガーのちきりんさんは、著書「ゆるく考えよう」で、人脈やネットワークとは、「結果としてついてくるもの」であって、それをつくるためにわざわざ努力をするようなものではないと語っています。
そして、そんな時間があったら自分が好きなことに集中し、その分野で「すごく魅力的」といわれる人を目指したほうが、将来役に立つと述べています。
人は、「あ、この人、面白そうだな」「この人と付き合ったら、勉強になるかも」と思うことで、近づいてくるものなのです。
つまり、人脈は、あなたが魅力的になれば自然と広がるもので、「自分には何もないから人脈が必要だ」という発想では、築くことができません。
あなたが魅力的になるには、自分の好きなことや強みを磨き、その分野で目立つ存在になることです。
では、自分の好きなことや強みを見つけるには、どうしたらいいのでしょうか?その方法は これまでの自分を振り返り、
・今までにたくさんの時間とお金を費やしてきたこと
・人によく質問されたり、頼まれたりすること
・時間が経つのを忘れるくらい没頭してしまうこと
・自分では努力をせずにできることだが、他人から「すごい」とほめられること
を探すことです。答えが得られたら、それらに磨きをかける方法を考え、毎日実行しましょう。
もっと自分自身の強みを明確に知りたいというあなたは、トム・ラス著「さあ、才能に目覚めよう新版 ストレングス・ファインダー2.0」(日本経済新聞出版社)を購入して下さい。
この本は、「自分探し」に明確な回答を得られる効果があるからか、2001年の初版発売以来、現在まで版を重ねて売れ続けている、超ロングセラーです。
巻末に「ストレングス・ファインダー」という、自分の強みを判定するホームページにつながるアクセスコードが掲載されています。
アクセスコードは1回しか使えないので、中古本ではなく、新品を購入することをお勧めします。
20分ほどかけて質問に答えると、34種類に分類された資質の中から、あなたの中で上位を占める5つの資質が明らかになます。
それらがあなたの強みの源になるものです。資質を伸ばすための日常生活の過ごし方や、あなたに向いている仕事などが解説されています。
人脈を広げたいと思っているあなた、自分の強みを見つけ、磨きをかけ続けて、魅力的な人間になりましょう。