「上司から作るように指示されていた、新規プロジェクトの企画書の締め切りが近いのに、まだ何も思い浮かばない。エジソンみたいなアイデアマンがうらやましいよ」
と、半分あきらめているあなた。テクニックさえ身に着ければ、どんな人でもアイデアマンになれます。
まずは、問題意識やテーマを自分の頭に刷り込むことから始めましょう。
中島孝志著「すごい!メモ術」では、
寝ても覚めても意識するように、デスクの上に、壁の上に、手帳の1ページ目に、携帯の待ち受け画面に、・・・ありとあらゆるところにテーマをメモってみるといい。
すると、あらゆる関連情報がテーマのフィルターを通して入ってくるようになる。
と述べられています。これは、一つのことを意識することで、それに関する情報が無意識に、自分の手元に集まる現象である「カラーバス効果」を最大限に活用する方法です。
次は、集まった情報をどう処理するかです。
キャメル・ヤマモト著「コツコツ働いても年収300万、好きなことだけして年収1000万」に、集まった情報の取り扱い方が述べられています。
特許になるようなアイデアは壊れやすいアイデアの集積である。だからその1つ1つを思いついたときにすぐにメモにしておかないと消えてしまう。すごいアイデアを一発で思いつくなどという幻想は、直ちに捨てること。
そして、集めた情報やアイデアから、より優れたアイデアを生み出す方法が、内藤誼人著 「壁を突破できる人、できない人」に掲げられています。
ひらめきをつくる方法として、2つのものを混ぜる訓練が大切。これを深めていくと思考が柔軟になれる。
これはアイデア作り指南本の元祖である、ジェームス・W・ヤング著「アイデアのつくり方」をはじめ、数多くの本で紹介されている方法です。
その際のコツがマーク・リービー著「書きながら考えるとうまくいく」に紹介されています。
紙に書き続けることで、やたらと編集したがる知性の部分をぐっと抑えられる。従って、アイデアを創造する部分が言葉をはき続け、創造し続けることができる。
書く手を止めないで、早くでたらめに書くこと。
ペンを持ち、紙にかきなぐることで創造力が高まるのです。
そして、中島孝志著「ウケる!発想術」でその作業を加速化する心得が述べられています。
アイデアの段階では、「できる、できない」は関係ない。あえて意識せずに、とことんエスカレートさせる。そのために、面白がることが大切なのである。たくさんアイデアが出てくると、不思議なことに「ひょうたんからこま」が本当に飛び出てくる。
グループで話し合って、アイデアを作る機会も多いでしょう。その時のルールが同じく中島孝志著「ウケる!発想術」で紹介されています。
アイデアがアイデアを呼ぶ仕掛けは否定しないことである。たたき台となるアイデアを出す。そして、わいわいがやがや、皆でころがすと、新しいアイデアが誕生する。
「それ、面白い」、「もっと話して」と人を乗せてしまう。もちろん、自分に対してもである。
最後に、アイデアマンになるために、普段からの心がけておくことで締めくくります。
平野秀典著「儲けを生みだす表現力の魔法」にはこう述べられています。
組み合わせのアイデアは、自分が持っている「参考材料」が豊富であればあるほど、面白いものが生まれる。
では、「参考材料」をどう集めればよいのでしょうか?中島孝志著「このすごい思考術を盗もう!」で紹介されていた、生涯に5000曲もの作詞をした阿久悠さんの情報収集法が参考になります。
毎日、新聞、雑誌、テレビや人との会話などから、アンテナに引っかかったものを優先順位に従ってランキングし、1ページにまとめてしまう。
そして、話題になっているもの同士を組み合わせると、情報の化学反応が起きて新しいアイデアが生まれる。
以上です。
まとめると、
・問題意識をしっかりと持つこと
・普段から面白いと思う情報を収集しておくこと
・収集した情報を紙の上で組み合わせて、楽しみながら片っ端から書きなぐること
となります。アイデアを生み出すのは、才能ではなくて、テクニックだということを理解できたのではないでしょうか?
是非習慣化して下さい。