事業で大成功を収めた人や、夢を実現させた人の中に、しばしば「潜在意識を活用したおかげです」と言う人がいます。
潜在意識とは、自覚されていない意識のことで、自身の過去の経験などをもとに(無意識のうちに)蓄積された価値観・習慣・思い込みなどによって形成されるとされています。
潜在意識は意識全体の9割以上を占めるとされ、当人の日常行動・ひらめきや直感、思考、非常時・緊急時の対応などの決定に影響していると言われています。
「潜在意識」に最初に注目したのは、オーストリアの精神科医・フロイト(Sigmund Freud)とされています。
(以上、Weblio辞書より引用)
「潜在意識なんて、あやしいよ」
と言う人もいるかもしれません。「自覚されない意識」なので、当然でしょう。
しかし、意識の9割以上を占めているということは、私たちの人生のほとんどすべてを支配しているということになります。
よって、潜在意識を操る方法を知っていれば、あなたの人生を思うようにコントロールできるのです。
そこで今回は、複数の本から「潜在意識の特徴と取り扱い方」についての知識を集め、まとめました。
これらの知識を自分のものにすると、人生が生きやすくなることだけでなく、夢の実現も可能になるでしょう。
まず、潜在意識の特徴から始めましょう。
望月俊孝さんは、「幸せな宝地図であなたの夢がかなう」で、潜在意識の特徴を次のようにまとめています。
1.言葉よりイメージに強く反応する
2.感情に強く反応する
3.頻繁に繰り返したものに反応する
4.現実と想像の区別がつかない
5.否定形を理解できない
6.リラックスしているときに働きやすい
7.主語はすべて1人称として理解する
8.深いレベルで現実とつながっているので強く思えば周りに影響を与える
これらについて、もう少し深堀りしましょう。
まずは、潜在意識を有効に活用するためのポイントです。
思考は物体である。その質に応じて、時がくると何倍も膨らんで災いとなったり、福となったりして自分に帰ってくる。したがって、良い思考しか持ってはいけない。
(ナポレオン・ヒル著「成功哲学」)
潜在意識は大変忠実で、とてつもなく大きなパワーを持っている。だから当然、意識が与える指示は建設的なものでなければならない。
(B・スイートランド著「私はできる!黄金の法則」)
脳というスーパーコンピューターは、何かに感謝するとき、100%安心し、100%快になるというメカニズムを持っている。だからウソでもいいから感謝する方が勝ち。何でもかんでも感謝してしまう。感謝すればその対象は必ず素晴らしいものに見える。つまり感謝とは最高の自己暗示である。
(西田文郎著「No1理論」)
物事には表裏があるので、悪いと思う出来事が起こっても、良い面を探して感謝するように心がけましょう。
潜在意識はいつでも心の中心となっている思考に反応する。さらに最も頻繁に繰り返される思考に対してすばやく反応する。
(ナポレオン・ヒル著「カーネギーの個人授業」)
願いを実現させて、望む状況を、望む出会い、望む出来事を引き寄せるためには、同じメッセージを繰り返し潜在意識に伝えなければならない。
(リズ・ブルボー著「体の声を聞きなさい」)
「繰り返し念ずること」も、潜在意識に働いてもらうために重要です。
潜在意識は、使い方を誤ると、逆にあなたの人生を不幸に陥れる力もあるので、次の点に注意しましょう。
潜在意識は冗談と本気の区別がつかない。だから冗談でも自分をけなしていると、自己評価が低くなってしまう。
(ピーター・クライン著「エブリデイ・ジーニアス」)
潜在意識は人称性が希薄なので、相手の不幸を願っても自分の不幸として成就してしまう。
(無能唱元「得する人」)
人の悪口や自虐は禁物ということです。
「潜在意識の特徴は分かったよ。では、具体的にどんな行動をすれば、潜在意識をコントロールできるの?」
というあなたに、その方法を紹介します。
思ったことは手で書く。それを何度も繰り返し、思いをより強くする。そういう強い思いがあれば、夢に向かうモチベーションが高まり、努力が促される。結果、書いたとおりの夢が実現する。
(熊谷正寿「一冊の手帳で夢は必ずかなう」)
自分がなりたいものをイメージして紙に書いておくか、手に入れたいものの写真を持って毎日念じると願いがかなう。
(道幸武久「加速成功」)
文章として書き記したものは、取り消しがきかないので、一貫性を保つように信念や自己イメージを自分で変えてしまうようになる。
(ロバート・D・チャルディーニ著「影響力の武器」)
「紙に自分の願望を書く」ことは、潜在意識を思い通りに動かすために、最も重要な方法です。
次に、あなたが仕事や人生で、進むべき方向に迷った時に、潜在意識から答えが得られる方法を紹介します。
日記に「問い」を書いておくと、いつか答えが見つかる。人間の一生は、「問い」のレベルで決まる。
(表三郎著「日記の魔力」)
有効な答えを得られやすい「問い」の方法は、ジョン・G・ミラー著「クエスチョン」が参考になるので引用します。
1.問いかけは「なに」「または「どうやって」を使う。「なぜ」「いつ」「だれ」は使用禁止。
2.問いかけの主語は「わたし」にする。「彼ら」「わたしたち」「あなた」は使用禁止。
3.行動に重点を置く。
潜在意識は「感情」に敏感に反応します。次に「感情」をコントロールしてあなたの望む現実を引き寄せる方法を次に紹介します。
ある特定の気分を味わうためにほしいものがあるなら、今すぐその気分を味わうに限る。そうすれば、ほしいものが一番手っ取り早く手に入る。
1.望ましい状態や感情をひとつ残らずリストアップしてみる(自信、幸せ、平穏、寛大さなど)
2.リストに最初に挙げたものを選び、自分が心の底からそれを感じた時を思い出してみる。そう感じたら、人生がどれだけよくなるか、想像してみる。
3.頭に浮かぶ映像の色彩を一段と明るく、鮮やかにする。音も大きくし、感じている気分を強める。
4.すばらしい気分を味わいながら、片手の親指と中指を押し合わせ、「私は豊かだ」と、心の中で唱える。
5.リストに挙げた他のものについても、2から4までの手順を繰り返す。やがて親指と中指を押し合わせ、「私は豊かだ」と何度か唱えるだけで、頭の中で富と結びつく感情がよみがえるようになる。
(ポール・マッケンナ著「7日間で人生を変えよう」)
そして、潜在意識には働きかけやすい時間帯が存在します。この時間帯に上記に紹介した方法を実行すると、潜在意識の活用が加速化されます。大八木 明著「こころのヒミツ」に、次のように述べられています。
顕在意識を通して、潜在意識のチャンネルに入力しやすい時間帯は、夜眠る間際と、朝、目覚めたときである。この時間帯は、ちょうど潜在意識と顕在意識が交代する時間帯であり、これらの意識が混在しているので、顕在意識から潜在意識に入力するのに絶好のチャンスである。
以上をまとめます。
思い通りの人生を生きるために、潜在意識を活用する方法は
・何にでも感謝する
・紙に願望を書く
・迷った時は「問い」を紙に書く
・夢が実現したことを想像してワクワクする
・以上を繰り返す。ベストなタイミングは夜寝る前と、朝起きた時
となります。
私は20年ほど前から今回紹介した方法を実践しており、効果があることを実感しています。
ここだけの話ですが、「紙に書いた願望」は、「一週間で100億円稼ぐ」というような、自分でさえ信じられないものを除いて、ほとんど実現します。
超低コストで、しかもハイリターンが得られるので、今すぐ実践することをお薦めします。