「サラリーマンとして働くからには、組織に必要な人材になりたい。しかし、『人材』の定義があいまいで、具体的にどんな特性を持つ必要があるのだろう?」
と、疑問に思っているあなた。
ジャック・ウェルチ著「ウィニング 勝利の経営」に、「人材」になるための5つのチェックポイントが次のように明言されています。
1.行動を生きがいとし、変化を喜ぶ。
一般的に外交的で、楽観的。仕事が厳しくても不平不満をこぼさない。
2.周囲の人を感化してエネルギーを吹き込む力を持つ。
チームを刺激して不可能なことに挑戦させる。
3.イエス・ノーを決めづらい事柄に決断を下す勇気を持つ。
すべての情報が揃わなくても評価分析を中止して、厳しい決断を下す潮時をわきまえている。
4.仕事を実行する能力決断したことを行動に移す。
抵抗勢力、混乱、想定外の障害を乗り越えて完成まで引っ張っていくことができる。
5.情熱。
心から深く仕事に興奮する。何にでも情熱的になる。生きるのが大好き。
少しハードルが高いと感じるかも知れませんが、部下を一人でも持てば必要となる資質です。
常に意識しておいて損はないでしょう。
同書には、さらにその上の「幹部クラス」にふさわしい、以下の4つのポイントが掲げられています。
20~30歳代の若い人にとっては、かなりハードルの高い資質だと感じるかもしれませんが、将来像のイメージとして持っておいて損はないでしょう。
40歳代以上の人は、この条件に合う自分に近づくよう、意識しておきましょう。
1.本物である
自信、信念がある。厳しい決断をして不人気な立場に立つことを厭わず、自分の信じることに胸を張る。
2.曲がり角の向こうを見通す能力
ビジョンを持ち、将来を予想する能力。予想できないようなことを予想する、特別な能力を持つ。
3.自分よりも優れた聡明な人たちに囲まれる傾向が強い
自分が一番馬鹿な人間に見えてしまうような、優秀な人たちをチームメンバーとして集める勇気を持つ。
4.力強く立ち直る力
一度か二度は困難な経験をしており、完膚なきまでにやっつけられても、次のレースでは立ち直って、以前より早く走るようなタイプ。
以上、「人材」に必要な資質の紹介でした。
今回は、少し難しめの内容でしたが、組織人人生を謳歌したい人は、目標の人物像として、一歩ずつ近づけるよう努めて下さい。