身を滅ぼさないための普段からの心得

「他人の不幸は蜜の味」といわれるように、人を一段下に見て優越感を味わいたいのは、人間の性と言っても過言ではありません。

悪口はその性質から生み出されるもの。居酒屋に行くと、いくつものテーブルから人の悪口が聞こえてきます。

しかし、斎藤一人氏は著書「変な人の書いた成功法則」で、

世の中や、人の悪口を一切言わないで行動できれば、それだけで成功者である。

と述べています。

この言葉の裏付けとして、「自分の発言や行動は、何倍にもなって自分の元に返ってくる」という法則があります。

プラスの発言・行動をすると良いリアクションが、マイナスの発言・行動をすると悪いリアクションが何倍もの反動となって、ブーメランのように自分に帰ってくるのです。

この法則は、潜在意識と脳内物質で説明できます。

潜在意識は主語を認識しません。つまり、他人をけなしても、潜在意識は、けなされているのは自分だと認識するのです。

例えば、あなたが「あいつは、ろくでもないやつだ」と言ったら、潜在意識は「俺は、ろくでもないやつだ」と認識します。

潜在意識は記憶したことを実現しようとするので、「ろくでもない自分」を作り上げようとします。

また、悪口を言うと脳内物質のドーパミンが出て、その場では気分がスッキリします。しかし、ドーパミンのスッキリ感は、さらに強い刺激を要求します。

つまり、もっと悪口を言わなければスッキリ感が得られなくなるのです。

その結果、悪口はどんどんエスカレートします。それが潜在意識に次々と蓄積され、実現化が加速化します。そしてあなたは、自分が発した悪口そのままの姿になってしまうのです。

また、人間関係にも悪影響があります。

あなたの悪口を聞いている相手は、その場ではにこやかにしていても、「こいつは俺のいないところでは俺の悪口を言っているかもしれない」と心の奥底に擦り込まれてしまいます。

あなたの悪口を聞き続けた人は、あなたから一人、二人と遠ざかり、気がつけば一人ぼっち。

人に嫌われた結果の孤独ほどつらいものはありません。

以上が悪口を言わないだけで成功者となる理由です。

悪口は自分の身を滅ぼすものと肝に銘じましょう。また、仲間内の会話で人の悪口が出てきたら、そっとその場を離れましょう。

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