「最近、悪いことばかり起きるよ。いったん上司にOKをもらった資料を全面的に作り直せと指示されたり、相手の勘違いの注文なのに、商品の納入に間違いがあると怒られたり。
プライベートでは、筋トレで無理がたたったのか、ヒジと肩が痛くて、せっかく習慣になった筋トレを中断しなければならないよ」
と、嘆いているあなた。どんなに悪いと思えることが起こっても、「良かったなあ~」と言えるような無敵のメンタルになれる、有難いテクニックがあります。
そのテクニックは、星渉著「神メンタル」で紹介されています。
まず、普通の人と、「神メンタル」を持つ人の違いは、「反射」にあります。
「反射」とは、意識することなく、機械的に起こる身体の反応です。
「神メンタル」を持つひとは、自分の身に起きた出来事は、よいものでも、悪いものでも、反射的に「よい出来事」だと捉えられるようになっているのです。
つまり、「神メンタル」を持っている人は、どんなことが起こっても
「それはラッキー!」
「ツイてるじゃん!」
「ありがとう!」
と、このように反応しています。
何かあったら深く考えずに、とりあえず「ラッキー!」と言えば、あなたの脳は「あ、これはラッキーなことなんだ。なぜラッキーかと言えば・・・」と、無理やりラッキーの理由を探します。
冒頭の例で言えば、
「ラッキー!資料作りをやり直すことで、この業界の知識がさらに深まる!」
「ラッキー!クレームに素早く、誠実に対応することで、お得意様からの信用度がアップして、もっと多く注文がもらえるかもしれない」
「ラッキー!腕の筋トレを休む分、腹筋と足の筋トレを念入りにできる」
などと考えるようになります。そして、すべての出来事に対して、前向きに対応できるようになります。
つまり、「神メンタル」を持つ人は、「ブレない強靭な精神力」を持っているのではなく、「すべての出来事に、考えることなく、自動的によい意味を見いだす」ことができるのです。
「そうはいっても、今からすぐに何にでも『ラッキー!』と言えるマインドにはなれないよ」
と、おっしゃると思います。
まったく、その通りです。だから、訓練することが必要です。
著者の体験では、朝起きてから出かけるまでの準備の時間に訓練することで、このマインドを身に着けたそうです。
準備の40分の間、シャワーを浴びている時も、歯を磨いている時も、服を着替えているときも、ずっと「ツイてる」と言い続けました。
最初の一週間は違和感があったものの、10日を過ぎたあたりから、日常生活の中で「ツイてる」という回数が増えてきました。
1カ月もすると、何か起こった時には「まずはツイてると考えよう」という考えが優先されるようになりました。
このことから、1カ月続けたら「神マインド」が定着するのです。
継続した訓練が必要ですが、「神マインド」を身に着けられるなら、やらない手はないですよね?
「ラッキー!」「ツイてる」「ありがとう」など、あなたにピッタリ合う、物事に対して良い意味を見出す言葉をチョイスして、実践してみて下さい。