「普段から何でもズバズバ言って、あまり周りの印象が良くないAさんでも、彼の仕事の進め方には誰も文句は言わない。一方で、Aさんに比べて周りと良い人間関係を築けている私には、時々やり方を変えるよう注意を受ける。この違いは何なんだろう?」
と、いぶかるあなた。
行動のバックグラウンドとなる考え方が違うのかもしれません。
長谷川和廣著0000社の赤字会社を黒字にした社長のノート」には、会社の内部が敵だらけでも、誰も逆らえない決断の方法が述べられています。
それは、「この会社にとって一番いいことは何なのか」という観点でのみ行動することです。
そうすると、どんな敵も「このやり方は文句のつけようがない」と白旗をあげてきます。
ブレない判断基準こそ、敵も味方も結びつける武器となるのです。
「上司や同僚に気に入られたい」という考え方で仕事をしていると、他人の気持ちや言動によって仕事の方向性が変わってしまいます。
例えば、ある作業をしていたとしましょう。「この進め方であれば、上司に文句を言われないかな?」という考えで進めていると、「このやり方ではダメだよ」という上司の一言で一からやり直しになってしまいます。
逆に「時間・人件費コストの低減しつつ、最高の成果を出す」という考えで作業を進めていれば、上司の横槍が入っても、納得させられることができます。
やり直しを防止して時間のムダがなくなる上に、自信を持って仕事を進めることができます。
自分の仕事を「組織の利益を最大にする」という観点から計画し、進めていきましょう。他人に何と言われようとも、ブレずに行動できるようになります。