「同期のA君は、仕事の成果をしっかり出していて、同期の中でトップの評価だ。私もA君に負けないくらいの仕事量で、そこそこ結果は出しているが、A君ほど評価が高くない。これは、生まれつきの才能の違いだろう。この差を埋めることはできないのだろうな」
と、あきらめモードのあなた。
その考えは間違いです。
キャメル・ヤマモト著「はまる人、はもる人、はめる人」で、仕事で成果を出す人の共通点を次のように述べられています。
ほんとうに高い成果を生み出している人は、ほとんどの場合、それが好きで好きでしようがないのである。
とにかく、その仕事にはまっている。だから、努力しようとしないでも、努力してしまっている。
結局、どれだけやり続けたかが、結果に表れてくる。つまり業績の差とか稼ぐ力の差は、そのほとんどが、努力(する能力)の差である。
継続してできること、継続して磨けることが「強み」になる、といってもいいくらいである。だから、才能があるとかどうかということより、続けて磨き続けることができるかがポイントになる。
会社の職種の中で、あなたが「好きで好きでしようがないこと」を今一度洗い出してみてはいかがでしょうか?
営業、会計、研究開発、工場での作業、事務、イベントの企画・・・
会社には多くの職種があります。その中にきっとあなたにぴったりのものがあるでしょう。
もし、あなたが人と関わることが好きなら、営業部への配属を希望してはいかがでしょうか?
そして、営業について書かれたビジネス書を片っ端から読んでみましょう。あなたの得意分野なので、読むのに苦労はしないはずです。
そうやって営業のスキルを上げ続けると、あなたはトップセールスマンになれる可能性が格段に上がるでしょう。
「でも、会社の職種を穴があくほど見直したけど、好きでたまらない職種なんかないよ」
とおっしゃるあなた。
職種の中に、あなたの得意なものはないですか?
得意なものとは、「自分では努力したつもりはないのに、人からすごいと褒められたもの」です。
「得意なもの」も、あなたの仕事力を一流にする起爆剤になります。
人から褒められたら、「もっと褒められたい」と思うもの。自然と特技に磨きをかけようと努力します。
元々得意なものなので、努力することによってあなたのスキルはうなぎ登りに上達し、他の追随を許さないものになるでしょう。
どんな人にも「好きなこと」「得意なこと」があります。
これらを明確にして仕事に活かすことで、誰でも組織にいなくてはならない人になることができるのです。