「同僚のY君は、最近仕事での大きな失敗をして、会社に大きな損害を与えた。また、家庭でも子供がやんちゃで、学校に何回も呼び出されているそうだ。でも、本人はいたって上機嫌で、
『今が人生の底辺だから、後は上がるだけだわ。ガハハー!』などと笑って、バリバリ仕事をしている。彼の強靭なメンタルの一部でも分けてもらいたいなあ」
と、うらやましく思っているあなた。強い心の柱となるものは何かを知るだけで、あなたも鬼メンタルの持ち主になれます。
アンドリュー・J・サター著「ユダヤ人の頭の中」に、その秘密が次のように語られています。
サバイバル精神の最も重要な要素は「何かいいことが起こるに違いない」と信じ、そのために生き残りたいと切に思うことである。
鬼メンタルの秘密は、将来に希望を持ち続けることなのです。
希望を持つことで、困難に見舞われたとしても、「いずれにしても、明るい未来が待っている」と思えることで、解決策を見つけ出す力が強化され、リラックスして困難に立ち向かうことができます。
このことは、著者のサター氏がユダヤ人であるということで、強い説得力があります。
同じユダヤ人で、精神科医で、ナチスドイツの強制収容所から生還したフランクルは、その著書「夜と霧」で、「収容所内に、次のクリスマスに解放されるという噂が流れ、それを楽しみにしていた人たちが、それがデマだったと知って落ち込んだとたんに次々に亡くなった」
と証言しています。希望を持つということが、いかに生きるエネルギーの源となっているかが、よく分かりますね。
以上のことから、困難に負けない精神を築くには、バラ色の将来を思い描き、ワクワクすることが重要です。
将来の希望を頭にインプットするには、それを紙に書くことが、最も効果があります。
前回の記事にも書きましたが、将来になりたい姿を100個書き出しましょう。
そうすることで、明るい未来を生きているあなたを容易にイメージできるようになるので、どんな厳しい状況も前向きに乗り越え、成功への道を切り開くことができます。
非常に簡単な方法なので、是非実践して下さい。