「同期のC君は、仕事の実績は今一つ。でも、同じ課の人全員に好かれていて、仕事を手伝ってもらったり、失敗してもフォローしてもらってもらったりしている。
私もC君みたいに人に好かれたら、職場の居心地が良くなって、仕事がもっと楽しくなるだろうなあ」
と、うらやましく思っているあなた。
あなたも人に好かれる人になることができます。
谷沢永一著「人間通」に、人に好かれるための、圧倒的条件について述べられています。
谷沢氏によれば、人間の欠点が隠されて世の人から好意を得ることが出来る性格の急所は可愛げだと断言しています。
それどころか、才能も知恵も努力も業績も身持ちも忠誠も、すべてをひっくるめたところで、ただ可愛げがあるというだけの奴にはかなわないと、喝破しています。
つまり、人は実績に基づいてではなく性格によって評価されるのです。
「では、可愛げを身に着けるにはどうしたらいいの?」
と、あなたは思うでしょう。少し残念ですが、谷沢氏は「この可愛げが自力で培い得るものかどうかは確たる見通しが立たない。」と言っています。
しかし、可愛げそのものは自作自演できなくても、その一段下の「準可愛げ」は、人為的に身に着けることができると谷沢氏は述べています。
「準可愛げ」とは、一体何でしょうか?
それは、ズバリ「律儀さ」です。
例えば、仕事の期限を守り、約束された期日に業務を遂行したり、他のメンバーとの協力を大切にしたり、進捗状況や問題点について適切な報告や連絡を行ったり、チームメンバーや同僚が援助を必要なときに、手助けをする姿勢などが挙げられます。
このようなことの積み重ねが、あなたの「可愛げ度」を上昇させるのです。
職場メンバーといい関係を築き、仕事環境を良くしたいと思っているあなた、是非実践して下さい。