心のざわめきを消し去る、最上の処世術

「来る日も来る日も降ってわいてくる雑務にてんてこ舞い。教えた通りに仕事をしない後輩にイラつく。仕事がノロい同僚に少し軽蔑が混じったまなざしを向けている。業務の進め方に意見をしてきた上司に反論した。業務時間中、ずっと心がざわついて、帰宅しても落ち着かず、酒を飲まないと眠れない。このままでは心身が壊れそうだ」

と、ストレスがマックス状態になっているあなた。

日々を平穏に過ごすための心構えが「酔古堂剣掃」に次のように記されています。

心の落ち着きが、事を処理するうえの最上のやり方。

 

へりくだり控え目にするのが、身を保つ最上のやり方。

 

寛容なのが、人を使う最上のやり方。

 

物事にこだわらぬのが、精神修養の最上のやり方。

私も50年以上生きてきて、本当にこの通りだと思います。

自分の最も譲れないところ以外は、すべてOKという姿勢でいるのが、心の平穏を保証する、最高の処世術と思います。

山のような業務を前に一旦深呼吸をして、優先順位順にリスト化して順番に片づけ、誰もが認める実績があっても誇らず、他人に敬意を持った態度で接し、人の少々の無作法には目をつむり、自分の努力では変えることのできない事象には心を動かさない。

このような姿勢でいると、無用なトラブルからあなたを遠ざけ、毎日を快適に過ごすことができます。

どうしようもないイライラに悩んでいるあなた、一度自身の物事に対する姿勢を点検して、当てはまるところがあれば修正してみて下さい。きっと気持ちが軽くなりますよ。

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