「先輩のAさんは、会議の席で、誰も思いつかない発想やアイデアを出してくる。営業成績が課の中でダントツで、独自のノウハウを持っているようだ。Aさんみたいな営業マンになれるように努力していけど、どこから始めたらいいか分からないよ」
と、とまどっているあなた。
上原春男著「創造の原理」に、創造的な人間の11個の特徴が以下のように示されています。
著者の経験から、このリストに適合する人は、ほぼ創造的な人ということです。
<創造的人間の特徴>
①人の話をよく聞く
人が話しているとき、あいづちを打ちながら、その人のもっている能力を引き出そうとしている
②自己確立ができている
他人がその人をどのようにみているかをあまり気にしない。他人が、その人の悪口を言ってもにこにこしている人が多い。他人に依存しない。
③可能思考論者である
自分のやりたいことを前向きに考え、何か不都合なことがあっても、それを失敗とか不都合と考えずに、むしろ失敗を利用する。
④世の中の流れを読む能力があり非線形思考論者である
世の中がどの方向に動いているかをつかんでいる。なぜなら物事すべてを過去の延長線上でとらえない。非線形思考(いわゆるブレークスルー)ができる。
⑤決断が速い
物事を決めるとき、ぐじぐじせずに、きっぱりと決める。
⑥性格が明るく、肩を張らない
物事にくよくよせず、私は「社長だ」とか「学者だ」とかいう意識がなく、世俗的な肩書きにこだわらない。
⑦どんな人とでも気楽に会う
時間があれば、どんな人とでも気楽に会う。とくに年老いてもなお創造的な人は、若い人と会うことが好きだ。しかも、創造的な若い人を瞬時に見抜く眼力をもっている。
⑧慣習や規律にとらわれない
慣習や慣例や社会的規律にとらわれずに物事をやる。そして、むしろ慣習や規則を変更させる力をもっている。
⑨地位とか名誉にこだわらない
たとえば教授とか部長とかいった肩書きで仕事をしない。また賞とか勲章にもこだわらない。
⑩忍耐力がある
自分がやりたいことが決まると、粘り強くやりとげる忍耐力がある。
⑪大きな目標を、明確にもっている
いかかでしたか?簡単にまとめると、創造力の強い人は、人の話を聞くのが好きで、人に依存せず、こだわりがなく、楽天的で、我慢強い人ということになるでしょうか。
「リストの数が多すぎるよ」と感じるあなたは、簡単に感じるものから身に着けていって下さい。
一つでも自分のものにすれば、あなたの仕事人生に大きなプラスとなるでしょう。