「社運をかけたプロジェクトの責任者を任せられている。失敗したら、会社に大きな損失を与えてしまう。毎日神経をすり減らすような決断に迫られる。データや情報などを確認して慎重に決めているが、ゆるぎない自信を持って決断に踏み切れる指標のようなものはないかな?」
と、力強くプロジェクトの舵取りをしたいあなた。
西田文郎著「天運の法則」に、重大なことを決断する際に、最も優先すべきことについて述べられています。
著者によれば、本当に優れた経営者は、迷ったときこそ直感で決めています。
やればできるが直感を信じてあえてやらないという決断ができるのが、一流の証しということです。
重要な判断を迫られる局面では、絶対に「魂=本能の脳」で決めたほうがよいのです。
特に失敗したら命取りになるというほどの局面では、「魂=本能の脳」を信用すべきと、著者は力説します。
ただし、大して重要なことではなく、「これくらいなら失敗してもぼちぼちで済む」と思えるくらいであれば、損得で判断したほうがよい場合があるそうです。
いずれにしても、「魂が燃えない」と感じたら、やめたほうがよいと著者は繰り返しています。
儲かるけれどちょっと違うと感じることには、往々にして何らかの欠陥が潜んでいるからです。それを、魂が感じるのです。魂が危険を察知するのです。
それで、「何となく」という感じで伝えてきているのです。この「何となく」を無視すると、必ず足元をすくわれるそうです。
以上から、決断持には、魂が燃えると感じることを優先すべきと結論づけられています。
スピリチュアル的な印象を持つ人もいるかと思いますが、著者の西田文郎さんは大脳生理学と心理学に精通している方です。その知識を活かし、多くのプロアスリートや経営者を大成功に導いている、プロのメンタルトレーナーです。
このことから、頭から否定するよりも、心の拠り所とすることが得策でしょう。
重大な決断をする際には、是非思い出して下さい。