脇役に甘んじている時に、心の支えとなる考え方

「同期のA君は、頭が切れて、仕事がよくできるので、新入社員の頃から重要な仕事に携わってきた。早くも入社5年目で部下を持ち、チームのリーダーとしてバリバリ仕事をこなしている。

それに比べて私は、入社以来直属の上司の仕事のサポートを続けている。上司は『君のおかげで仕事がスムーズに進むので助かるよ』と言ってくれているが、A君に比べたら地味な役回りだ。私もA君みたいに、花形的なポジションにつきたいなあ」

と、少し不満を持っているあなた。

人生は長いので、あせらずに、時機を待ちましょう。

谷沢永一著「執筆論」に、次のように書かれています。

他人に対して、お先へどうぞ、と挨拶するゆとりのある人柄に、かならず世間はいつか注目する。

 

尊敬する人のために何事か力を致す姿勢は、知らぬ間に本人の精神を鍛えるであろう。

 

こうして成育しながら機会を生かした者が、あれは運のいい人であると評判されてきたように思われる。

若い間は力を蓄えることに専念しましょう。上司をサポートしているうちに、仕事のノウハウが身に着きます。

たまに意に沿わない指示もされるかもしれませんが、忍耐力という、人間の美徳の中で最も大切な要素も身に着きます。

そのうちに、「あいつなら大きな仕事を任せて大丈夫」と言われるようになり、活躍の場を与えられるでしょう。

そして、それまでのノウハウの蓄積や磨いてきた人格で、目を見張る成果を上げられるようになるでしょう。

スポットライトの当たらない場所でくすぶっているあなた。

今のうちに力を蓄えて、将来に備えておきましょう。

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