あなたは、何かを決めるときに迷った経験があるのではないでしょうか?
例えば、新しい仕事に挑戦するべきか、それとも今の職場に留まるべきか。 あるいは、家を買うべきか、賃貸を続けるべきか。 どちらが正しいか分からなくなり、動けなくなることもありますよね。 私も結局何も選ばずに時間だけが過ぎてしまうこともありました。 そんなときこそ、冷静に考える方法が必要ですよね。 橋下徹さんの著書「実行力」で、こんな言葉があります。 「二つの案がある場合、メリットばかり強調するのも、デメリットばかり強調するのも、より良い選択にはつながりません。 両案のメリット・デメリットをそれぞれ挙げて、比較優位なほう、よりましなほうを選ぶという思考が必要です」 例えば、転職を考えているとしましょう。新しい仕事のメリットは、給与が高いことやキャリアのチャンスが広がることかもしれません。 一方で、デメリットは新しい環境に適応するプレッシャーや、今の安定を捨てるリスクです。 現職のメリットは、安心感や既存の人間関係の安定でしょうが、デメリットは成長が感じられないことかもしれません。 この両方のメリット・デメリットを冷静に比較し、「どちらが今の自分にとってよりましか?」と考えることで、決断の道筋が見えてくるのです。 お勧めの方法は、それぞれのメリット・デメリットを数値化して、これらの合計点の大きい方を選ぶことです。 すなわち、すべてのメリットとデメリットを直感で5段階評価します。メリットは+、デメリットは-として、メリットが最大の場合は5、デメリットが最大の場合は-5をつけます。 そしてすべてを合計して、大きい数字になった選択肢を選ぶのです。 でも、あなたは「それでも決めるのが怖い」と感じるかもしれません。新しいことに飛び込むのは不安だし、現状維持が楽に感じることも多いですよね。 特に、失敗するリスクがあると、なかなか前に進めないものです。 ここで重要なのは、「完璧な選択はない」ということです。どちらを選んでも、必ず何かしらのリスクやデメリットは存在します。だからこそ、「比較優位」を考えることが大切なんです。 つまり、どちらが少しでも「まし」かを見極めることが、行動を起こすための鍵なのです。 そして、行動を起こしてみると、後から「あの選択で良かった」と思える瞬間がきっと訪れます。 決断に迷ったとき、メリットとデメリットを数値化し、「数値の大きい方」を選ぶこと。それが、あなたが次のステップに進むための大きな力になるはずです。 |