あなたはこんな経験をしたことはありませんか?何かを必死で学んで会得し、「もうやりきったので、これ以上は成長しないだろう」と思って学ぶことをやめる。
例えば、新しいスキルを身につけるために始めた講座や、本気で取り組んだプロジェクト。ある程度まで実績を上げたけど、ある時ふとこれ以上の成果は出ないと感じてしまう。そんな瞬間は誰にでも訪れるものです。
私も同じような壁にぶつかったことがあります。かつて、ある分野での成功に満足し、「もう学ぶことはない」と思い込んでいました。
でも、この考えは間違いだと気付かされました。
P・F・ドラッカーの「プロフェッショナルの条件」で、次のように述べられています。
学習に終わりはない。訓練の最大の成果は、新しいことを学び取ることにあるのではなく、すでにうまくいっていることをさらにうまく行えるようにすることにある。
この言葉に出会った時、私はハッとしました。「今の自分をより良くする」ことこそ、学び続ける意義だと気づいたのです。
例えば、日常の仕事をもっと効率化する方法を探したり、得意な趣味を深めたりしてみるのはどうでしょう?大きな目標でなくても構いません。「自分の強み」を磨くことから始めてみるのです。
それでも、「同じことを繰り返して何が変わるの?」と思うかもしれません。しかし、実際に取り組んでみると、小さな改善と強みの強化が積み重なり、大きな成果につながるのを実感するはずです。私自身も、些細な改善と、特技に磨きをかけることで、仕事や生活の質を劇的に変える瞬間を経験しました。
大事なのは、今持っているあなたの特技に目を向け、それをコツコツと育てることです。
限界は、あなたの心の中にしか存在しません。新しいことに挑戦するだけでなく、今ある「自分の得意」を育てることで、さらなる成長を実現してください。