復讐心との向き合い方

あなたは、誰かに傷つけられた経験がありますか?職場で無視されたり、大切な約束を破られたり。その時「同じ痛みを味わわせたい」と、復讐心がよぎったこと、ありませんか?それは自然な感情です。

私も過去に、親しい友人から信頼を踏みにじられた時、悲しみと怒りでいっぱいでした。何とか仕返ししてやりたいと考えたこともあります。でも、14~15世紀に哲学者や政治家として活躍したフランシス・ベーコンは「エッセイズ」で、その感情がずっと心に居座ると、どうなるかを述べています。

心のなかで復讐を考えている者は、ふつうなら癒えているはずの傷を、生傷のままにしているのである。

 

私的な復讐は、幸運な結果をもたらさない。いや、それどころか、執念深く復讐を考える人は、不幸な生涯を送ることになる。

この言葉を読んでハッとしました。復讐心は、傷を癒すどころか、自分をさらに傷つけるだけなんだ、と。

では、この言葉をどう生かすか。あなたを傷つけた相手に直接向き合う必要はありません。その代わり、自分のために時間を使ってください。趣味を楽しんだり、新しいことに挑戦したり。他人への怒りを、自分を成長させるエネルギーに変えるのです。

「それで本当に気が済むの?」と疑問に思うかもしれません。私も最初はそうでした。でも、ある時気づいたんです。自分の人生をよくするために行動している時、過去の痛みが徐々に小さくなっていくのを。

だからこそ、過去の痛みに縛られるのではなく、未来のあなたがどのように幸せになるかだけを考えてください。人生は、あなたが選び取る新しい道によって形作られるからです。

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