あなたはこんな経験がありませんか?たとえば、上司から「もっと人前で話せ」と言われたり、友人から「もう少し気を遣え」と指摘され、「もっと頑張らなきゃ」「自分の弱点を克服しなきゃ」と思ったこと。
他人の期待に応えようとするほど、自分が何を目指しているのか見えなくなり、疲れ果ててしまいませんか? 私も以前、同じように悩んでいました。「弱点を克服すれば、もっと認められる」と信じて、苦手なことに全力で挑み続けました。でも、結果は散々。苦手を直そうとしても、目に見えた進歩が全くみられないのです。 しかし最近、森岡毅さんの「苦しかったときの話をしようか」を読んで、苦手分野を克服しようとする努力は、してはいけないものなのだと、腑に落ちました。 森岡さんは次のように述べています。 人が弱点を克服できるのも、すべきなのも、その人の強みとなる周辺領域だけだ。それ以外に費やす努力は、リターンをほとんど生まない。 例えば、あなたはデザインが得意で、人付き合いが苦手だとしても、デザインを通じて他者と関わる方法を見つけるほうが、はるかに効果的だということです。 苦手を完璧に克服するより、得意なことをもっと活かす道を選べばいいのです。 「でも、他人の指摘を無視することに不安を感じる」と思うかもしれませんね。しかし、森岡さんは強く主張します。 他人に言われるままに自分を変えようとしていたら、時間も気力もいくらあっても足らない。そればかりか、他人にとって都合の良い人間にしかなれない。
自分が強めたい能力をもっと強くするために弱点を克服していく。それ以外はキッパリと諦めるのだ。 つまり、あなたの時間とエネルギーを、あなたの強みをもっと磨けるものに集中させることが重要なんです。その中に不得意な分野があるなら、その時だけは克服する努力をしましょう。 あなたの人生をデザインするのは、あなた自身です。他人の声に振り回されず、自分の強みを軸に、次の一歩を選んでください。 |