死の恐怖を手放す、目からウロコの考え方

「死ぬことが怖い」。夜ふと目が覚めたときに襲ってくる漠然とした不安や、誰にも話せずに抱え込んでいるその気持ち。あなたも、そんな瞬間を経験したことがあるのではないでしょうか?

私もかつて、自分がいなくなった世界を考えることで、とてつもない不安と恐怖を感じることがありました。でも、ある言葉が私の心を静めてくれたんです。

その言葉とは、中村天風師が「信念の奇跡」で語っているものです。

死ぬことは、なんにも知らないでよく寝ているときと同じじゃないか。寝ている人間は、自分が生きていることも生きていないことも知らない。

 

毎晩、寝るのは死ぬのとおんなじ状態を、ある時間のあいだ、やってるだけのことなんだ。

 

やがていつかは永久に目が覚めない死というものへの予行演習を、毎晩やっているようなもんなんだ。

 

眠るのも死ぬのも状態は同じもんだ。だから死を恐れる必要はないんだ。

私たちは毎晩、眠りに落ちるときに意識を手放しています。未来の不安も、今日の出来事も、すべて忘れて眠る。目が覚めるまでの時間、私たちは何も感じず、何も知らない。

よくよく考えて見ると、私たちは毎日「死」を体験しているのですね。

こう考えると、死への恐怖は少しずつ和らいでいきますね。

「でも、死んだらもう目覚めることはないじゃないか」と思うかもしれません。それも確かに事実です。けれど、眠りに落ちている間、私たちは何かを失ったと感じませんよね?だから、死んでも喪失感を感じなくなるということは、容易に想像できます。

死を眠ることと同じものとして受け入れることで、私たちは今この瞬間をより大切にし、生きることそのものを楽しむことができるのです。

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