「自分にはそんな力はない」「私には無理です」――こう言って、頼まれごとを断ったことはありませんか?それが仕事であれ、家族の手伝いであれ、心の中に少しの罪悪感が残ったり、気まずさを感じたりすることがありますよね。
私も同じでした。ある日、友人にイベントの司会を頼まれたとき、最初に出た言葉が「私には無理!」でした。人前に立つ自信がなく、失敗したらどうしようと不安ばかりが先行したのです。 しかし、小林正観さんの著書「楽に楽しく生きる」では、こう述べられています。 「私には力がないので、とてもできません」というのを傲慢という。
頼んでくれたのなら「ありがとうございます」とお礼を言って、自分の今持てる力でやっていくことを謙虚という。 頼まれごとを断ることは、実は相手の期待を否定することにつながるのです。 そこで、私は「ありがとうございます」と受け入れてみることにしました。 完璧を目指すのではなく、持てる力でやれる範囲を丁寧にやる。友人は「ここはこうやればもっと良くなるよ」とアドバイスをくれ、想像以上に良い結果が生まれたのです。 「でも、無理をしてしまいそうで怖い」と思うかもしれませんね。しかし、この言葉が伝えるのは、全力を出せということではありません。 むしろ、自分が持つ力で誠実に応えることで、自分の可能性が広がり、相手からも感謝されるのです。 あなたが「できない」と感じたときこそ、「ありがとうございます」と言って受け入れてみてください。それは、相手を大切にすることでもあり、自分を信じる一歩でもあります。その積み重ねが人生を楽しくし、豊かにしていくのです。 |