「運が悪い…」そう思ったら試すべき思考法

私もかつて、どうしてこんなにうまくいかないのかと悩み続けたことがあります。どんなに頑張っても報われず、何度も失敗し、どん底の気分を味わいました。

そんな時、大八木明さんの「こころのヒミツ」で述べられている、こんな言葉に出会ったのです。

この言葉に出会ったとき、私はハッとしました。私が経験したすべての苦しみには意味がある。そう思った瞬間、それまでただの「不運」としか思えなかった出来事が、まるで違うものに見えてきたのです。

私は、プレゼンで失敗した時、原因を徹底的に分析しました。話すスピードが速すぎたこと、スライドの文字が多すぎたこと、質問にうまく答えられなかったこと——そうした課題を一つずつ洗い出しました。

そこで、次はゆっくり話す練習をし、スライドはシンプルにし、よく聞かれる質問の答えを準備するようにしました。すると、プレゼンの成功率がどんどん上がり、自信もついてきました。そして「ちょっと前の自分からひと皮むけたな。」と思えるようになったのです。

不運を成長の機会ととらえることで、あなたは同じ失敗を繰り返さなくなり、着実に成長していくことができます。

「でも、そんなふうに考えるのは綺麗事じゃない？」と思うかもしれません。

確かに、辛い最中にいるときは「これは学びだ」なんて思えないものです。でも、時間が経って振り返ると、「あの経験があったからこそ、今の自分がいる」と気づくことが多いのも事実です。

だからこそ、今の困難も、未来のあなたにとって必要な経験なのかもしれません。不運に見舞われても、ただ嘆くだけでなく、そこから何を学べるかを考えてみませんか？ そうすれば、同じ状況でも見える景色が変わってくるはずです。