仕事で成果を上げるための、「考える」と「実行」の時間配分

「上司から新しい仕事を命じられた。今まで私の課で取り組んだことがないジャンルのものなので、仕事の進め方が分からない。ああでもない、こうでもない、と3日間ほど考え込んでいる。締め切りが設定されているのに、なかなか仕事に着手できないよ」

と、悩んでいるあなた。

村上哲大著「形から入って心をつくれ」に、背中を押してくれる一言が述べられています。

「いくら考えても、実際にやってみないとわからないことがあまりにも多い。「下手な考え休むに似たり」で、考えるよりも行動した方が得になる」

大きな事業を成功させた経営者のほとんどの人は、考えることより、実行を重んじています。

例えば、ファーストリテイリングの柳井正さんは、「間違えることを恐れずに即断即決即実行」を社員に強く求めています。

その結果、本人曰く「一勝九敗」の結果ですが、ファーストリテイリングのブランドである「ユニクロ」は、世界のトップクラスの衣料メーカーとなっています。

「でも、ある程度は考えないと、的外れなことばかりして、時間とお金の損失が大きくなるのでは?」

と、心配する人もいるでしょう。

そこで前述のファーストリテイリングの柳井さんが提唱している、計画と実行の時間配分は、「計画1、実行9」です。極端に思えるかもしれませんが、大きな成功を治めた人の経験による数値なので、間違いないでしょう。

「それでは、短時間で効率的に考える技術が必要だね」

と、おっしゃるあなた。

考える技術については、元ボストンコンサルティンググループの、高松智史さんの本がお薦めです。一冊読むなら、「コンサルが最初の3年間で学ぶこと」が良いでしょう。

題名だけを見ると新卒者向けのように思われますが、「答えのない問いをどう考えるか」が、楽しい語り口で詳しく述べられているので、お薦めです。

また、考えるスピードを上げる方法を身に着けるには、元マッキンゼー・アンド・カンパニー社員の赤羽雄二さんの「ゼロ秒思考」を読むことをお薦めします。

いずれもコンサルタントの人の本ですが、「考える」ことが仕事なので、思考法の分野では大変参考になります。

是非ご一読下さい。

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