チームメンバーに自ら動いてもらうための、誰も知らないテクニック

「プロジェクトチームのリーダーに初めて指名された。スケジュールや仕事の進め方などの案を作っても、中々メンバーに合意してもらえない。自分では完璧なものを作ったつもりだけど、どうして反対意見が出るのだろう?人をまとめるのって、難しいな・・・」

と、リーダーの仕事の難しさに押しつぶされそうになっているあなた。

ピーター・ブレグマン著「最高の人生と仕事をつかむ18分の法則」に、チームをマネジメントするためのテクニックが紹介されています。

著者によれば、人と協力してなにかに取り組むときには、実は不完全を目指すことが重要なのです。

「えっ!?みんながYESという提案をするのがリーダーの役割じゃないの?」

と、不信感を募らせる人もいるかと思います。

確かに、誰でも自分で練り上げたプランは完璧だと思えるでしょう。

しかし、じっさいに使うのは自分ではなく、他のメンバーなのです。だから、あなたの提案は次の原則に支配されます。

・わたしにとっての完璧は、彼らにとっての完璧ではない。

 

・彼らにとっての完璧はない。そもそも彼らではなく、大勢の個人がいるのであって、それぞれが求めているものは少しずつ違う。

 

・全員にとって有益なものにするには、一人ひとりが自分にぴったりになるように変更できるものにしておけばよい。

 

・じっさいに使う人たちが変更できるようにしておかなくては、彼らは使わない。

 

・彼らが変更を加えてそれぞれにぴったりのものにするには、わたしが不完全なものをつくっておくしかない。

以上から、最初から細部まで固めてしまったプランやスケジュールより、個人の裁量で変更可能な、ゆるいものを提案することが重要なのです。

「でも、そんなものを会議で提出したら、反対に『詰めが甘い』とか、批判を受けるんじゃないの?」

と心配するあなた。

そういう時の、魔法のフレーズがあります。

「それはいい指摘です。では、どう変更すればうまくいくでしょう?」

批判や疑問が出るたびにことセリフを繰り返すのです。

著者によれば、誰かになにかを責任を持ってやってもらうときには、このやり方が役に立ちます。

チームに一丸となって行動をしてもらうためには、あえて不完全な状態にしておけばいいのです。

チーム運営に頭を悩ませているあなた。是非試してみて下さい。

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