人生は選択の連続です。
仕事では重要な備品の購入先をA社とB社のどちらにするかというような緊張を強いられるもの、またランチをカレーにするか、ラーメンにするかという、ささやかだけれど、その日の充足感を左右するものまで、私たちは、常に選択に迫られています。
選択をする時、ベストの方法を取りたいものと思う余り、あれこれ悩んでなかなか決断できないあなた。
各界で活躍する仕事士へのインタビュー集である、川村元気著「仕事。」から、選択のプレッシャーから解放される考え方を紹介します。
芸能界で「おにゃん子クラブ」や「AKB48」など、超一級アイドルグループをプロデュースし、業界最大級の実績を挙げ、重鎮の一人となっている秋元康さんが、選択肢についての考えを述べています。
僕が56年(インタビュー当時)生きてきて思うのは、二つの道があったとして、慎重に、間違っちゃいけないと思って選んだ道でも、人間は間違えてしまうもの。
常に正解のほうになんか進めないんだよ。だから、間違った道を行っても、戻ってくる力さえ磨いておけばいい。
間違いとか失敗とか全然関係ないって感じで、何度でも甦ってきて、たまに「アイツの右ストレートはすごい」って仕事をするやつが、最もクリエイティブだよね。
秋元さんの言葉には、2つの大切なポイントがあります。
1つ目は「間違っても構わないという気持ちで、選択肢は気楽に選ぶ」
2つ目は「間違っていると思ったら、直ちに軌道修正する」
最近は、世の中の変化の激しさと不透明さに連動して、仕事にもスピード感が求められ、選択に迷っている時間がありません。
「間違えたら修正すればいい」と割り切って、決断を速くしてみましょう。
秋元さんの事例からも明らかなように、これまで以上に大きい成果を出せるでしょう。