劣等感を打ち砕く強力な心得

「同じ仕事をしているのに、あの人は私の何倍も速く仕上げてしまう。給料は変わらないのに、恥ずかしい」「私は何をやってもダメなので、すべての人が自分より偉く見えて仕方がない」

と、劣等感にさいなまれているあなた。

あなたを勇気づけるための心得を紹介します。

武沢信行著「絶対に達成する習慣」に、次の言葉が述べられています。

駿馬(足が速く、強い馬)は理解が早い。しかしそれゆえに神髄に達する手前ですべて分かったと思いこんでしまう。

それに対し、駄馬(足が遅く、乗馬用にならない馬)は、物わかりが悪いから着実に一歩ずつ歩みを進め、ついには他の馬が到達できないような深いところまで行き着くことができる。

人より劣っていても、絶望することはないのです。むしろ、生まれつき器用な人よりも伸びしろが大きいと思えばいいのです。

ただし、くさっていては何も変わりません。身に着けたいスキルがあれば、毎日時間を確保して、コツコツと磨き続けることが必要です。

また、他人ではなく、それまでの自分と比べて成長しているかどうかを意識すると、劣等感に悩まされることなく、楽しく続けられます。

こうして何年も続けて、ふと周りを見回した時、「あいつにはかなわない」と思っていた人よりも、自分のほうが優れたスキルを持っていることに気づきます。

私の例でいえば、研究者になって3年目くらいまでは、研究の組み立てが下手で、いいデータが出せず、論文の書き方も良く分かりませんでした。

一方で、年が同じで、優れたデータを出し、論文を書いている同僚がいました。その人がすごく偉く見えて、肩身が狭い思いをしていました。

しかし自分も苦労しながら論文を書き始め、学術誌に少しずつ掲載されるようになると、執筆するのが楽しくなりました。研究の計画もうまくできるようになりました。

そうして論文を継続的に発表しているうちに「あいつにはかなわないな」と思っていた人よりも、いつの間にか多くの論文を執筆していました。

人一倍劣等感が強い私の経験なので、同じタイプの人には、強く「継続は力なり」という言葉は本当であることを強調したいと思います。

使い古された表現ですが、「倦まず、弛まず(うまず、たゆまず)」続けていると、どんな人でも成果が出せるようになるのです。

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