物事の核心を見抜く、誰も知らないテクニック

会議の後半で、出席者のほとんどが議論を尽くしたと思っている時、誰も気づかなかった重要なポイントをさり気なく指摘し、全員をうならせる人っていますよね。

「私は頭がそれほど良くないし、記憶力も弱いので、とてもこの人のようにはなれない」

と考えてしまうあなた、大丈夫です。簡単なコツを使って、周りの人から一目置かれる存在になることができます。

山口揚平著「1日3時間だけ働いて穏やかに暮らすための思考法」に、そのテクニックが紹介されています。

ズバッと核心を突く発言ができる人は、必ずしも頭の回転が速いわけではありません。

その秘密は、入ってくる情報をその都度、きれいに整理するコツを知っているのです。

そのコツはMECE(相互に背反しているが、それらの総和は世の中のすべてを包括する)という概念です。

物事の全体を正しく分けるためには、二項対立を考えます。

すなわち、「効率と効果」「インプットとアウトプット」「量と質」などのことです。

二項対立を頭に入れておくことで、分解能力は飛躍的に上がります。全体像を広く見渡せ、まだ議論されていない重要なポイントを見つけることができるのです。

本書で紹介されている、知っておくと便利な二項対立は次の通りです。

原因/結果 短期的/長期的 量/質 効率性/効果性 過去/未来 静的/動的 定量的/定性的 すべきか?/できるか? コンテキスト(文脈)/コンテンツ(内容) 理論/実践 投資/効果 目的/手段 インプット(投資)/アウトプット(回収) 最初/最後 相対的/絶対的 自分/他人 切片/傾き 縮小/成長 売上/コスト 直接的/間接的 求心力/遠心力 器/魂 固定/変動 人格/能力 プラン/実行 右脳/左脳 潜在/顕在 自動/他動 進む力/方向性 主観/客観 主体/客体 High/Low 広さ/深さ 部分/全体 価値/価格 コントローラブル/アンコントローラブル 具体的/抽象的 個別/共通 連続/単一 多様性/均一性 私的/公的 進化/減退 多角化/集中化 競争/共創 事業部制/機能組織 義務/権利 悲観/楽観 メンタル/フィジカル 借方/貸方 成長欲求/欠乏欲求 パイの拡大/パイの分配 経済性/実現性 損得/好悪 男/女 緩/急 アメ/ムチ ハード/ソフト

日ごろからテレビのニュース解説を、二項対立を念頭において、「この議論で置き去りにされている項目は何か?」と考える訓練をしておくと、分析能力が鍛えられるでしょう。

是非実践してみて下さい。

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