人に好感を持ってもらうと、職場やコミュニティでの居心地が良くなり、「どうしたら幸せになれるの?」という問いに答えが出ました」で紹介した、「人とのつながり」という、幸福感の3つの重要な要素の一つが満たされます。
では、好感度が高い人になるには、どうしたらいいでしょうか?
まず、NGから紹介しましょう。 平野秀典著「感動力」には「自分を悲劇のヒーローと思っている人、または自分の悲しかった過去を憂いている人には魅力はつかない」 と述べられています。
「そうは言われても、嫌な気分になったら顔に出るのは当たり前じゃないか」
というあなた。
他人が不機嫌そうな表情だったとき、話しかけたいと思ったでしょうか?また、不機嫌な気持ちが自分にも伝染して、嫌な気分になったのではないでしょうか?
たとえ万人に同情される事情であっても、暗い顔をしてうなだれていたら、人は遠ざかっていくもの。
嫌なことがあっても、人の前では暗い顔をしないことが、自分のためにも、周囲の人のためにも必要なことです。
そして、魅力のある人になるための第一歩はなんでしょうか? 小俣和美著「斎藤一人魔法のお悩み解決法」によれば、「まず笑顔と挨拶から」です。
「先に挨拶をしたら損した気分になるので、相手が挨拶してきたら自分も挨拶する」
というルールを自分で設定している人は結構多いのではないでしょうか?特に上の役職の人ほどその傾向があるようです。
しかし、人は目上の人に笑顔で挨拶をされると、「あの厳しそうな部長って、実はやさしいところもあるんだな」
と、心理的距離感が近くなって、意見や情報提供をしやすくなり、風通しの良い組織づくりにつながります。
そして上級編ですが、ジョン・ティンパーレー著 「一週間で人が集まる人になる」では、「存在感のある人物の振る舞い方、態度は、自分が存分に楽しめるような状況に自分が好きな人と一緒にいるときの様子と同じものである」
と語られています。
これは特にリーダーに求められる人物像でしょう。
こんな人がリーダーだと、部下は楽しい気持ちで仕事に取り組むことができ、また「間違ったことを言っても許される雰囲気」にもなるので、思い切って実力を発揮しやすくなります。
リーダーの方は、自分自身が仕事を楽しむために、また職場全体の成果を上げるために、この上級編に挑戦してみてはいかがでしょうか?