どんなに下らないと思う仕事も楽しくなる５つの秘宝

「毎日、上司の指示で何の役に立つのか分からない書類づくりで、仕事にやりがいが感じられないよ」

「来る日も来る日も工場での単調な作業で、仕事に面白みが感じられないよ。休憩時間と終業時間だけが楽しみだ」

と、仕事に飽き飽きしていているあなた。

これから述べる「５つの秘宝」を実践することで、仕事にやる気を感じることができるようになります。

犬養ターボ著「仕事は輝く」に、その秘宝について述べられています。

この本は、毎日ただ石を切って運ぶだけの仕事にやりがいを見いだせない若者が、一つの巻物に出会ってから、働く喜びを見つける物語です。

その巻物に「５つの秘宝」が示されているのです。

主人公の若者は、第１の秘宝から第５の秘宝まで、順番に実践することで、仕事に楽しみを感じ、最後には「生涯の仕事」と実感するようになりました。

早速、「５つの秘宝」の説明に入ります。

自分を「○○の専門家」と思うだけで、自尊心が芽生え、仕事に前向きになります。

また、専門性を高めたいと考えるようになり、仕事に対する観察力が研ぎ澄まされます。その結果、仕事が上手な人のノウハウを見つけたり、今まで気づかなかった効率的な方法が思い浮かんだりするようになります。

その結果、自信が芽生え、提供する価値が高まり、貴重な人材となります。

第１の秘宝を実践して仕事の改善点が見えてくると、「今までの自分はなんてダメだったんだ・・・」とがっかりすることがしばしば起こります。

しかし、自分を責めても、仕事は前に進まないので、意味はありません。

「改善するだけでいいのだ」と、日ごろから肝に銘じておきましょう。

それでも自分を責めてしまった時は

「今のなし」

という、取り消しの呪文を唱えましょう。心が軽くなり、改善が楽にできるようになります。

第２の秘宝まで実践しても、右肩上がりで仕事のやりがいが大きくなるとは限りません。

ふと我に返って、「やっていることは今までとそう変わらない」、「どう頑張っても、給料は他の人と変わらない」という悩みの時期もやってきます。

そんな時は、自分の仕事の「意味」を考えます。例えば、書類作りの仕事なら、「紙に文字を書くこと」という「作業」ではなく、「この国を運営するための記録を残している」という「意味」で考えると、大事な仕事をやっていると感じることができます。

そうすることで、仕事に再びやりがいを感じることができ、より仕事の価値を高められるようになります。

改善を繰り返し、自分では一番いい方法で仕事をしていると思っていても、「あいつは勝手なことをしている」と、上司から批判されることがあります。

「これだけ一所懸命仕事に身も心も捧げているのに、なんて理不尽なことなんだ」

と、何もかもいやになるかもしれません。

しかし、あなたは、上司の期待とはズレた方向を向いている可能性があります。

そんな時、上司はあなたに何を期待しているのかを聞き出しましょう。

「でも、上司は不愛想なので、直接聞きにくいよ」

という場合は、遠回しに探ってみましょう。例えば、

「仕事をするうえで、絶対に外してはいけないことはありますか？」

とか、

「仕事では何を最優先したらいいですか？」

など、聞きやすい形にして聞いてみましょう。

こうして上司の期待を知ることができたら、それを超えるように仕事のやり方を改善しましょう。

ただし、事前に上司に了承を得ることが重要です。何も相談せずに勝手に仕事を進めると、上司を不安にさせてしまうからです。

上司の期待を知り、了承を得ながら仕事を進めることで、上司から信頼され、関係が良くなり、ストレスなしに仕事に邁進できるようになるでしょう。

第４の秘宝まで実践すると、あなたは職場で信頼され、頼りになる存在になっていることでしょう。

当然、重要で難しい仕事の責任者として任命されることになるでしょう。

今まで経験したことのない、難易度最大の仕事を目の前にして、「失敗したらどうしよう」と思うと、意欲が湧かなくなるものです。

仕事への意欲が減退した時は、「原点に帰る」ことで、意識がはっきりし、体に力がみなぎります。

「原点に帰る」とは、また「第１の秘宝」から始めるということです。

「自分は何の専門家か？」と、再度自分の立ち位置を見直すことから始めれば、消えていたエネルギーが復活します。

すべてが無意味だったと感じるような事態になっても、出発点に立ち戻れば再び血が熱くなり、仕事への情熱がよみがえります。

以上、当たり前のように感じるけど、誰も教えてくれない、仕事に生きがいを感じられるようになる秘宝を紹介しました。

簡単に実践できる方法なので、是非チャレンジして下さい。