20~30代の若い人に質問です。
職場に尊敬できる上司がいて、「40歳を過ぎたら、あの人のように仕事ができて、しかも人格が優れた人物になりたいな」
と、思うことがあるでしょうか?
答えが「YES」なら、今が正念場です。
鷲田小弥太著「人生くねくね道の歩き方」には、
40歳過ぎてからも伸びる人は決まっている。ぼくはこう断言できます。
彼らは例外なく、40歳までに自学自習、自己鍛錬ということを積んできた人たちなのです。
40歳までにきちんとした蓄積ができていると、その蓄積が後でかならずものをいう。
と書かれています。
まさに、この瞬間から実力と内面を磨き始めるべきなのです。
「でも、何から始めたらいいか分からないよ」
と、迷うあなたに、全力でお薦めしたいのが、読書です。
ほとんどの本は、2000円もかかりません。たったこれだけの金額で、ある分野で頂点を極めた人や、世の中を変えた人が、死に物狂いで得た教訓、仕事の方法、思想に直接ふれることができるのです。
そのような人に実際に会って話を聞こうとすれば、交通費や食事代など、軽く本代の10倍以上はかかるでしょう。
そもそも、世の中の尊敬を得ている人は忙しい上、同じレベルの人と付き合うので、会ってくれる可能性が低いでしょう。
ましてや、もうこの世にはいない人もいます。
よって、読書は信じられないくらい、リターンが高い投資になるのです。
「でも、今まで本を読んだことがないから、どの本を選んだらいいか分からないよ」
というあなたには、「とりあえず本屋に行って下さい」とアドバイスします。
平積みになっている本の表紙や、棚に並んだ本の背表紙を見て、あなたの直感で「読みたい」と感じたものを手に取って下さい。
次に本を開いて、「前書き」と「目次」に目を通したら、その本にはどんなことが書いているのかを、おおまかにとらえることができます。
この時に「是非読んでみたい!」と思ったら買いです。
もう一つの本の選び方は、「教育系YouTube」と呼ばれる、YouTubeの動画を参考にすることです。この場合も、直感で「読みたい」と思った本を購入して下さい。
私がお薦めするチャンネルは、「中田敦彦のYouTube大学」、「本解説チャンネル」、「学識サロン」、「マコなり社長」などです。
どのチャンネルも巧みな話術やビジュアルで、本の要点が分かりやすく紹介されています。無料で公開されているのが信じられないくらい有益なので、是非視聴してみて下さい。
読書は長距離走のようなものです。数冊読んだだけでは「私は変わった」と実感できませんが、何年も続けていると、
「この場合はこう対処したらいいと、あの本に書いてあったな」
と、頭に浮かんできて、トラブルへの対応にも余裕が出てきます。
また本には良好な人間関係を築く方法も山のように紹介されているので、人への対応もやわらかくなります。
そう、「若い頃からの読書の習慣」が、尊敬される40代と、そうでない40代を分けるキーワードになるのです。
読書を始めるのに年齢は関係ないと思いますが、「自己投資」としてとらえるなら、若いうちに始めるほど、リターンが大きいものになります。
将来仕事も私生活も充実させたいと思っている20~30代の人は、是非読書の習慣を身に着けて下さい。