仕事を楽しむための、これ以外にない考え方

人は、一生の時間のうち、大部分を仕事に使っています。

最近では定年退職の年齢が上がってきていて、ますますその傾向が強くなってきています。

せっかく貴重な時間を仕事に捧げるのなら、出来る限り楽しみたいですよね。

そんなあなたに、人類の歴史上、私の知る限りこれ以上仕事を楽しんだ人物はいないと思う、R.P.ファインマンの言葉を紹介します。

R.P.ファインマンは、アメリカの物理学者で、量子電磁力学の発展に寄与したことにより、ノーベル物理学賞を受賞した人です。

その著書「ご冗談でしょう、ファインマンさん」には、その頭脳を駆使して、職場の機密文書が入った金庫を何度も破ったり、夢の内容を隅から隅まで覚えておこうと、半分覚醒した状態で数日を過ごしたら、神経衰弱になったので、さっさと辞めてしまったりことなど、天才でありながらユーモラスな逸話が満載なので、お薦めの一冊です。

さて、ファインマンが仕事にどんな姿勢で向き合っていたのかを知ることは、楽しく仕事をするための参考になるので、以下に紹介します。

仕事を楽しむには、やりたいと思ったことをやるだけで、それが成果を上げるために重要であろうがなかろうが、知ったことではないと思うことだ。

 

ただ自分が面白く遊べるかどうかが決め手である。遊びで始めたことが後で重要な発見につながることもある。

また、ファインマンはこうも述べています。

いくら人が自分はこういう成果をあげるべきだと思いこんでいたって、その期待を裏切るまいと努力する責任などいっさいない。

 

そう期待するのは向こうの勝手であって、自分のせいではない。

「ファインマンは学者で、仕事の目標を自分で設定できるから、そんな考えかたができるんだよ。私のようなサラリーマンは、上から仕事が降ってきて好きな仕事を選べないし、期待されている成果が明確だから、それを無視するわけにはいかないよ」

という人も多いと思います。しかし、すべての仕事が100%いやないうことはないでしょう。そのうちいくつかは、「長年身に着けたいと思っていた○○のスキルが自分のものになる」、「あこがれていた○○さんと仕事をすることで、その技術や思想にふれることができる」など、ワクワクできる要素もあるでしょう。

また、成果が出るか出ないかは、全力を出し切ったとしても、その時の社会情勢、人の気分、気象条件など、自分ではコントロールできない要因で左右されるものです。

よって成果を出すことだけに集中するのは、いつ切れるか分からないクモの糸にぶら下がって上を目指すようなものです。

「成果は運が決めるもの」と、割り切って考えておけば、気持ちがスッと軽くなります。

「楽しめる点を見出して全力で取り組み、結果は天のみぞ知る」という態度で取り組めば、ストレスは減り、仕事に面白みを感じることができるでしょう。

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