「上司から新しいサービスの案を出すように指示されたけど、なかなかいいアイデアが浮かばない。何か名案を生み出すコツはないだろうか?」
と悩んでいるあなた。
強力な武器となる視点があります。
中島孝志著「経営についてこれだけは知っておいて欲しいこと」
で次のように述べられています。
不平、不満、不便、不愉快、不都合、不可能、不利・・・など「不」のつく言葉、もっと分かりやすく言えば、愚痴を聞き逃さずにいると、誰も気づかない発見ができる。
ビジネスは大きく2つに分類されます。1つは顧客に「快」を与えるもの。レジャーやエンターテイメントなどが該当します。
もう一つは顧客の「心のもやもや」を解消するもの。
例えば昔は通話しかできなかった携帯電話がスマホに変化したのは、手元で多くのことを済ませるようにしたいという、「不便を解消」する思想から生まれたものです。
ホームセンターには家での生活をより快適にするための商品が並べられています。
その他、病院、保険など、病気を治したり、将来の不安に備えたりするサービスが存在します。
また、「快」のビジネスは、景気が悪くなったり、世界情勢の悪化など、人の心が沈むような事態が起こったら縮小しますが、「不快」なことは、世の中の情勢が良くても悪くても無くなりません。
このように、ビジネスチャンスはネガティブな場所にたくさん転がっているのです。
普通なら、人の愚痴、悪口、不満を聞くと、こちらの気分も悪くなるものですが、視点を変えて「ビジネスチャンスにつながるもの」と思えば、「天の声」になります。
普段から顧客、上司、同僚がつい漏らしてしまう愚痴に対して、「どのような仕組みを作ったら、これらの愚痴がなくなるだろうか?」
と考えていると、あなたの企画力や問題解決力が爆上がりし、組織にいなくてはならない人になることでしょう。
是非実践してみて下さい。