「会社の先輩Bさんは、会議の席で難しい問題が浮上して、皆が頭を抱え込んでいる間、真っ先に意見を出している。それも説得力がある。時には誰も思いつかない角度から、納得させる答えを出す。どうしてBさんは瞬間的にアイデアが思い浮かぶんだろう?」
と、不思議に思っているあなた。
Bさんは、頭の中で直感的に答えが思い浮かんでいるのでしょう。
「でも、直感って、天性のもので、鍛えようがないんじゃないの?」
とおっしゃるかもしれません。
いえいえ、直感は自ら鍛えることができるのです。
出口治明著「思考軸をつくれ」に、直感力を磨く方法が紹介されています。
直感の精度はその人のインプットの集積で決まります。だからこそ、日ごろから読書をしたり、さまざまなジャンルの人に会ったりして経験の幅を広げ、インプットの量を増やしておくことが大切なのです。
そのように努めれば、直感の精度は確実に高まります。
直感力を磨くには、インプットの量を増やすこと。頭の中に保存されている情報が有機的につながって、突拍子もないアイデアが生まれるのです。それも瞬間的に。
「本を読んでも、内容なんかすぐ忘れて、頭の中に残らないよ」とおっしゃる人もいるかもしれません。
人間の記憶力って、そんなものです。でも、読んだ内容が完全に消滅しているわけではありません。
ふと目の前に現れた出来事やニュースに、「ああ、これは前に読んだ○○の法則に当てはまるな」など、パッと思い浮かぶ瞬間があるのです。
情報を取り入れれば取り入れるだけ、このような瞬間が頻繁に現れます。
だから、本を読む習慣を身に付けましょう。いろいろな人に会うのもいいですが、時間とコストがかかります。やはり2000円以内で、プロフェッショナルや、大事を成し遂げた人の話が聞ける読書が、コスパが良いです。
1日のどこかで、読書をするコアタイムを設定しましょう。リラックスしている寝る前か、頭がスッキリしている起床の直後がお薦めです。
「でも、毎日忙しくて、そんな時間を取れないよ」というあなたは、トイレに座っている時間に読書をしてみてはいかがでしょうか?
短い時間ですが、毎日のことなので、分厚い本でもいつの間にか読破することができます。
直感力を鍛えたいあなた。読書は最高のトレーナーになります。
是非実践してみて下さい。